アンジャッシュ 渡部建も訪れる1串70円の鶯谷「ささのや」。

 

先日コチラでコロッケパンや、コチラでたこ焼きを「ソウルフード」と紹介しましたが、もう1つ、子どもの頃から食べ親しんだソウルフードがあります。

それは鶯谷駅南口の階段手前にある「ささのや」さんのモツ焼きです。

鶯谷駅を利用する呑んべえさんのなかには、焼き台から漂う盛大な煙と甘い香りに誘われ、ふらりと立ち寄ってしまったという経験が一度ならず、二度、三度、気づけば常連に、という方がいることでしょう。

 

私たち地元民にとっては、「ささのや」はもはや鶯谷駅とセットで、駅の階段下にあるのがある意味「当たり前」と化したモツ焼き屋さんですが、巷では、あの、芸能界きってのグルメ王・アンジャッシュの渡部建さんも訪れるほどの有名老舗モツ焼き屋さんです。

 

今宵も焼き台から煙をあげて、呑んべえさんたちがビール片手にホルモン焼きをつまんでいます。

私は今日は、テイクアウト、持ち帰りにします。

 

焼き台で次々と焼いているおじさんに注文。

「全種類を2本ずつください」

そうすると、おじさんが「あいよ」と、袋に次々と入れてくれます。

 

我が家のオーダーの仕方はいつもコレです。

レバー、シロ、タン、ハツ、カシラ、ナンコツ、ネギマ、チキンボール。

右から8種類、これを2本ずつ買っていきます。

「はい、1120円ね」

袋をもらって帰ります。

歩いている途中も、袋からタレの焼けたアノ香りが漂ってきます。

マンションのエレベーターにのったら、同乗したおじいさんに「いいにおいがするなー。焼き鳥?」と聞かれました(笑)

 

そして家についたらアツアツのうちにお皿にならべます。

嗚呼、なんと美しい照りよ、焦げ目よ、かぐわしいき香りよ。

思い思いに好きな串をとって食べます。

 

私が好きなのは

シロ

それと

カシラ

それと

レバー

それと

ナンコツです。

これにワチャーーーーーーーーーーーっと

七味をかけて食べるのが大好きです。

ささのやさんのタレはトロりと濃厚で甘いので、七味がよく合います。

むかし、ささのやさんのおじさんに勧められた食べ方でもあります。

子どもの頃はさすがに七味はやりませんでしたがね。

 

あ、、、モツ焼きを子どもの頃から!?と思われる方もいるかもしれませんね。

 

なぜ子どもの頃に食べていたかというと、いま、鶯谷の陸橋のたもとにある「華調理製菓専門学校」の場所には、そのむかし「落合学習院」という塾がありました。

 

この塾、けっこう大きな塾で、台東区内の小学生はもとより荒川区や足立区などからも通ってくる生徒がいました。

 

私も落合学習院に通っていた時期があるのですが、夕方から夜にかけて授業があると途中でお腹が空いてしまうんです。

今のようにコンビにはありませんでした。

 

そこで、子どもたちはこぞって、休憩時間になると「ささのや」へ走ったわけです。

そして、ほろ酔いのおじさんたちに混じって、買って食べました。

 

いまは1本70円ですが、私が子どもの頃はたしか1本50円でした。

・・・と、いま当時の価格を思い出して「50円」と書きましたが、もうかれこれ25年も前のことです。

25年前から20円しか値上げしていないって、すんごいですね。

 

1つ1つの肉がむかしより若干小さくなったような気がしますが、それにしても70円ですからね。

塾に通えたのも、ささのやのモツ焼があったからと言っても過言ではないくらい、休憩時間がくるのが楽しみで、鐘がなるなり、ささのやへダッシュしていました。

 

でもある日、塾生は

「出禁」

になってしまいました。

 

小学生がアルコールを飲んだとか、串の数をちょろまかしたとか、そういう悪いことをしたわけではありません。

 

風紀的に子どもが立ち飲み屋で買い食いするのはいかがなものかと。

子どもが外で食べるのは不衛生ではなかろうかと。

親御さんから「落合」へ苦情が入り、禁止になったと記憶しています。

 

駄菓子で、そして鶯谷近辺で育ったここらの子に、風紀も衛生もへったくれもないんですけどね(笑)

 

出禁になってしまった以上、もう行くわけにはいきません。

子どもながらに「大人になったら、自分のお金でささのやに行くぞ!」と心に誓い、泣く泣く、菓子パンをかじった休憩時間でした。

 

そんなこともあって、成人式の日の乾杯は、ささのやと決めていました。

そして、行きました。

成人式の祝いの乾杯をしに。

 

それからは「ささのや」でモツ焼きをつまみ、パチンコみとやの裏にある「飲兵衛」へハシゴし、そのあと、みとや内のカラオケBOXへ、というのが地元で飲むときのデフォルトになりました。

 

ちなみに、渡部さんは「玉勝」→「鍵屋」→「ささのや」→「焼き貝うぐいす」とハシゴし、バイスサワーで締めるようです。

 

◆鶯谷「ささのや」
東京都台東区根岸1-3-20
営業: 16:00~22:30
定休日: 日曜・祝日