「こんばんは〜」とドアを開けてお店のなかへ。
中から女将さんが「いらっしゃい」と出迎えてくれます。
娘のリクエストもあり、今夜は「家康」に行きました。
「家康」は金美館通りのスーパー「いなげや」の斜めむかいにある手打ちうどんのお店です。
4人掛けのテーブルが5つほどの小さなお店。
女将さんがひとりで切り盛りしています。
さて、今日は何にしよう。
メニューを見ていると
「あたしは、いつものくださ〜い」
娘が女将さんに注文しました。
「いつもの」と言えるほどの常連でもないのに・・・ごめんなさい。
でも、女将さん「は〜い、いつものね」
と、娘にあわせて返事をしてくださいます。
そして、女将さんは娘にわからないように、厨房から私に口パクで
「か・ま・あ・げ?」と確認してくれました。
私も娘にバレないようにコクリとうなずきます。
私は何にしようかな、とメニューをながめ
「鴨せいろください」と女将さんに伝えました。
待つこと20分ほどでうどんが来ました。
娘の「釜揚げ」です。
立ち込める湯気のなかをのぞきこみ
「おいしそ〜」とうっとりする娘。
ほどなくして、私の鴨せいろも来ました。
温かいつゆに、冷たいうどん。
しっかりとした腰があって、噛み応えがあります。
噛み応えがあるので、娘は、ちゅるちゅると1本ずつ食べます。
娘が半分を食べ終えた頃に私は、完食。
娘は、2/3ほど食べ終わると、こちらのうずらの卵を割って、つゆに入れて食べます。
まずは、うどんをじっくりと味わう。
そして残り2/3くらいになったら、卵で味に変化をつける。
釜揚げを“いつも”食べる娘のルールのようです。
私は、娘が食べ終わるまで女将さんとおしゃべり。
実は「家康」は、小学校の同級生のお母さんのお店。
同級生(=女将さんの息子)は、浅草のオレンジロードに店を構え「家康 浅草店」をやっています。
女将さんとしばしおしゃべりをしていると「ごちそーさまでした!」と娘も食べ終わりました。
「また来ますね」
「おやすみなさい」
「はい、お待ちしてます。おやすみなさい」
そんなやりとりをしてお店を後にしました。
◆家康◆