「入谷鬼子母神門前 のだや」で共水うなぎを食す。

今夜は鰻店「のだや」へ。

言問通り沿い、入谷鬼子母神の向かい。

暖簾には「入谷鬼子母神門前 のだや」の文字が踊ります。

暖簾をくぐり、店内へ。

1階のテーブル席に着きます。

本日の鰻の産地はこちら。

焼き手の名前も掲げられています。

「のだや」は明治元年から続く、鰻料理の職人を派遣する元締めが直営するお店です。

同店では幻の鰻「きょうすい」や「三河一色」などの鰻が味わうことができます。

「きょうすい」と「三河一色産」を注文しました。

オーダーをして20分ほどでしょうか。

漬物がやってきました。

塩気のある基本に則った漬物。

続いて肝吸いです。

出汁をしっかり引いた薄味。

店内には鰻とタレの焼ける、あの香ばしいにおいが立ち込めています。

それに反応して、お腹がグーと鳴り、今や遅しと御重を待ちわびます。

そしてさらに待つこと5分ほどでしょうか。

やってきました。

「おまたせしました、特選うぐいすでございます」

御重の蓋を開けるのは、ワクワクドキドキの瞬間ですよね。

そして、オープン!

三河一色産の新仔活鰻のなかから、さらに厳選した特大活鰻。

ふんわりとしたやわらかな身質が特徴で、三河一色らしいねっとりとした食感と、新仔ならではの新鮮な味わいを心ゆくまで堪能することができます。

続いて

「おまたせしました、きょうすい重でございます」

南アルプスからの伏流水を用い、養殖池に天然に近い四季をつくりだす「擬似四季飼育」によって育てられた鰻。

余分な脂分を感じない濃厚な旨味をもつ天然うなぎに近い身質が特徴です。

「きょうすい」は生産量が限られており、日本でも厳選された30店舗ほどの店でした食べることができません。

そんな“幻”ともいえる鰻と、のだやの匠の技の共演を心ゆくまで堪能します。

すみません、もう一度、アップさせてください。

嗚呼、なんという美しさでしょう。

美しい蒲焼き。

一面飴色で、焦げがありません。

鰻をひっくり反し、皮を見ると、黒い焦げが小さく点在しています。

これは「万遍返し」といって、万遍(まんべん)なく鰻に火が当たるよう、炭火の加減を見ながら、動かし続け焼かれた証なのだそうです。

この万遍返しは、串打ち、焼き具合、火力の見極め、その仕事のすべてが完璧でなければできない技だと言われています。

食べれば身側には焼き固めた面があり、中はふんわりと柔らかい。

その対比の絶妙さは、噛みしめるたびに凄みを感じ、濃厚な旨味が凝縮された深い味わい。

かっこんで一気に食べてしまいそうになるのを途中、肝吸いで味を切りながら、あるいは漬物とお茶で味覚を改めながら、うな重の味にいちいち感動しつつ、お重を一角ずつ切り崩していきました。

至福のひととき。

ごちそうさまでした。

◆ 入谷鬼子母神前 のだや ◆
http://meroom.com/nodaya.html

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