ずっと気になっていた“路麺店”に行ってきました。
路麺店って聞いたことありますか?
道路に面したところに店を構え、主にチェーン店ではない、独立系、自家営業をしている立ち食いそばのお店のことをいうんだそうです。
言問通り「仲入谷」交差点から、稲荷町方面へ15分ほど歩きます。
浅草通りにぶつかる角に「そば助稲荷町本店」はあります。
黄色い看板に書かれた「十割そば」「豚そば」「塩だし」というメニューが目に飛び込んできます。
食べるものは決めていませんが、とりあえず入店。
あとは発券機の前に立ってインスピレーションで。
いざ、発券機へ。
うっ・・・
迂闊でした。
魅力的なネーミングのメニューが多すぎて、決められません。
何にしよう・・・。
迷う・・・。
そんな時は、必殺お店の人に相談の術。
「すみません。初めてでわからないので、オススメを2つ教えてください」
まずは、冷たいそばで、塩だしでぜひ。
ということで「もりそば」450円、決定。
それと、ちょっと変わった感じはいかがでしょう。
温かいのですと「究極の塩だしそば」、それと豚バラがのった「豚そば」や「極め塩 鳥そば」
辛いのがお好きでしたらラー油をあわせた「温ラー豚そば」
冷たいのですと「冷製冷やし豚そば」「特製冷やし鳥そば」
つけそばですと「豚つけそば」「牛すじつけそば」などなど
悩みに悩み・・・
「激辛・牛すじつけそば」800円にしました。
店員さんに食券を渡し、席につきます。
こちらは以前は立ち食いだったようですが、現在はカウンター席です。
看板が「立ち」→「座り食い」に変わっている痕跡があります。
座ってキッチンを見ていると、大きな茹で鍋の上に製麺機が設置されていて、にゅるっと蕎麦が降りてきます。
そして、煮え滾るお湯の中へ。
生麺を1人前ずつ、注文が入ると茹でていきます。
そして、5分ほどして、もりそばから着丼。
十割そばを、塩だしのつゆで食べるという独特なスタイル。
塩だしは、想像よりも濃厚な味わいで、口にした後に甘みがじわっと広がります。
「正しい食し方」が掲げられていました。
卓上の「激辛・ごま唐辛子」を投入するべし。
かなり辛いらしいです。
3度目の味はニンニラタレ。
ツボのなかにはタレに漬け込まれたニラが。
まずはデフォルトで味わい、卓上の調味料で味変していくわけですね。
激辛・牛すじつけめんも到着です。
柔らかく煮込まれた牛すじがゴロゴロと入っています。
そばをつけ汁にひたし、なんすすりかし、もっと辛味が欲しいなと思ったので、胡麻唐辛子とニンニラを順番に投入します。
とってもイイ感じです。
そばというと、醤油・みりん・砂糖などでつくる“返し”と、鰹節・昆布などでとる“出汁”が当たり前だと思っていました。
そば助は、そういった基本を押さえつつ、柔軟な発想で、醤油なしの汁だったり、ラー油にニンニクにニラなどを使って味変を楽しめたりと、今までに味わったことのないそばが食べられ、おもしろいですね。
そばを中心に置きつつ、どのような返しを、どのような出汁で割るのか。そこにどんな香味油を合うせるのか。
ラーメンに近い発想なのでしょうか。
ちなみ、スープが自慢で、最後の一滴まで楽しんでほしいという発想から、こんなメニューもあります。
おじやごはん50円
おちょこ一杯分くらいでしょうか。
隣の席の方がこれを最後に頼んでいたので、写真を撮らせていただきました。
インすると、こんな感じです。
お隣のかた曰く「これが食べたくて、そば助に食いに来るんですよー」
とのこと。
私も胃袋にもう少し余裕があれば、試してみたかったなー。
他にもいろいろと気になるメニューがあるので、再訪してみたいと思います。
◆そば助 稲荷町本店◆
住所:台東区松が谷1-4-6
営業:月~土曜 11時~翌3時/日曜・祝日11時~24時
塩だしで食べるそば。路麺店「そば助」
