小野照崎神社「富士塚」の お山開き。その1

 
平安時代初期、有数の歌人であり、学者、そして参議として国の要職を務めた小野篁公(おの たかむらこう)を祀った「小野照崎神社」
 

 
拝殿の左手に「富士塚」があるのを知っていますか?
 
1828年に建造された富士塚=「下谷坂本富士」は、直径約15m、高さ約6mあり、富士山から運んだ溶岩で、富士山をなぞらえ築山されたのだそうです。
 

 
富士山には「不二」=ふたつとない、「不尽」=つきることがないものといわれ、富士山に登り参詣することで、ご利益があるとされてきました。
 
江戸時代、「富士信仰」を布教した南沢正兵衛の門人、東講 講元 山本善光が、富士山より岩石を船積みし、隅田川から荷車で小野照崎神社まで陸送したのだそうです。
 

 
九十九折(つづらおり)に造られた登山道には、1合目から頂上までの各合の標識があり、役行者(えきのぎょうじゃ)の祠まで再現されています。
 
富士山に似せてつくられた「下谷坂本富士」も、登ることで同じご利益があると言い伝えられています。
 
その「下谷坂本富士」が、毎年、富士山の山開きに合わせ、6月30日と7月1日に一般開放=「お山開き」が行われます。
 

 
緑が生い茂っています。
 
お山開きのため、氏子青年会がお山の清掃をします。
 

 
鎌や草狩り鋏を使って、登山ができるようにしていきます。
 

 
氏子青年会のみなさんが、草を狩り、来訪された方たちが登山できるよう、道をつくっていきます。
 

 
七合目の道標。
 

 
草が狩られ、姿をあらわしました。
 
今はその姿はありませんが、昭和の中期まで、お山の門前には、富士五湖を模した池が5つ並んでいたのだそうです。
 
胎内洞窟を模した大きな横穴もあったのだとか。
 

 

 
すっかりきれいになった富士塚。
 
しっかり張り巡らされた草にもぜひ注目してみてください。
 
草に根を張らせ、土を強固にするという、先人の山守りの知恵が、そこに息づいています。
 
頂上からはむかし、富士山が望めたようですが、今はどうでしょうか。
 
実際の風景は、お山開き当日に登って確かめてみてください。
 

 
 
◆小野照崎神社◆
住所:台東区下谷2丁目13−14

http://onoteru.or.jp/