1時間でまわれる「下谷 七福神めぐり」。お正月は 御朱印 集め。


布袋尊、恵比寿、弁財天、毘沙門天、大黒天、福禄寿、寿老神の7つの神様「七福神」。

七福神を参拝すると7つの災難が除かれ、7つの幸福が授かるといわれています。


「下谷七福神」は鶯谷から三ノ輪にかけて、一社六寺に祀られていて、約4kmを、およそ1時間ほどで巡ることができます。


そして元旦から1月7日までは、一社六寺の七福神が、そろってご開帳します。

ここでは、鶯谷駅北口を起点にしたまわり方を紹介します。



めぐる順番は【根岸 → 入谷 → 下谷 → 竜泉 → 三ノ輪】の順で、昭和通りを北上していくコースです。

【コース】
元三島神社(寿老人)➔ 入谷鬼子母神(福禄寿)➔ 英信寺(大黒天)➔ 法昌寺(毘沙門天)➔ 朝日辨財天(弁財天)➔ 飛不動尊正宝院(恵比寿)➔ 寿永院(布袋尊)

※撮影日は12月19日です。七福神は時期によって開帳していない寺社があります。

1.寿老神様(元三島神社)
元三島神社は鶯谷のホテル街のど真ん中に位置しています。
初めていく人は少々、気が引けるかもしれませんが、駅から30秒ほどです。
元三島神社では長寿の神様「寿老人(じゅろうじん)様」をお参りします。
「七福神めぐり」の1軒目ではぜひ色紙を購入しましょう。
それぞれの寺社で、御朱印を押してもらえます(有料)。

絵のみが予め印刷されています。色紙授与金額1000円(1枚)・御朱印料200円(1つ)
7つの寺社を巡り終えると、このように色紙が完成します。


文字と絵は予め印刷されています。色紙授与金額500円(1枚)・御朱印料100円(1つ)

文字は予め印刷されています。色紙授与金額300円(1枚)・御朱印料100円(1つ)。

 

入口です。階段をのぼると鳥居と拝殿があります。

拝殿。寿老神は社殿の中の奥に祀られています。授与所は拝殿の左前にあります。

◆ 元三島神社 ◆
元三島神社の起源は弘安の役(蒙古襲来 1281年)にさかのぼります。勇将河野通有(こうのみちあり)は蒙古襲来で九州へ出兵、勝利して上野山へ帰り、愛媛県大三島の大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)のご祭神、大山祇命を上野の山の河野館に勧請したことがはじまり。元三島神社は徳川幕府から社領を受けますが、御用地となったために上野から浅草へ移動し、現在の地に至ります。
住所:台東区根岸1-7-11
電話:03-3873-4976

次は「朝顔市」で有名な「入谷鬼子母神(いりやきしぼじん)」へ行きます。
元三島神社からは徒歩で7分ほどです。
言問通りに出て、行く手にスカイツリーを見ながら浅草方面へ進みます。

 

2.福禄寿(眞源寺)
「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる入谷の鬼子母神。
お寺の正式な名前は「眞源寺(しんげんじ)」といいます。
ここでは立身出世・招徳人望などの神様「福禄寿(ふくろじゅ)様」をお参りします。

入口正面に本堂があります。福禄寿様は入口から向かって右手に祀られています。


この日は閉まっていました。


なかをのぞいたらいらっしゃいました。

この辺りは、江戸末期より朝顔づくりが盛に行われ、七夕の時期には毎年「朝顔市」が行われています。
朝顔市のときは人であふれる鬼子母神も、今日はひっそりとしていました。

寺社には案内図が掲げられているところがあります。
つぎは「大黒天様」を参ります。

◆ 眞源寺 ◆
真源寺は、万治2年(1659)に創建されました。鬼子母神はインド仏教上の女神のひとりです。性質享保で子どもを奪い取っては食べてしまう悪神だったため、釈迦は鬼子母神の末子を隠し、子を失う悲しみを実感させ改心させました。以後、安産・子育ての守護神として信仰されるようになりました。入谷鬼子母神では、子育ての善神になったという由来からツノのない「鬼」の文字を使っています。
住所:台東区下谷1-12-16
電話:03-3841-1800

3.大黒天様(英信寺)
鬼子母神から入谷口通りまで戻り、言問通りを渡って三ノ輪方面に進むと右手に「英信寺(えいしんじ)」があります。
ここでは商売繁盛の神様「大黒天(だいこくてん)様」をお参りします。
英信寺の大黒天は「三面大黒天」という珍しい大黒天様で、向かって右に「弁財天」、左に「毘沙門天」の三つの顔を持っています。

通りからは、この背の高い表札が目印です。この奥へと進んでいきます。

山門をくぐり、さらに中へ。

奥に見えるのが本堂です。本堂には阿弥陀如来が祀られています。

こちらではこの「大念珠」を揺らし、鈴を鳴らして「南無阿弥陀仏」をとなえます。 


本堂の左手に大黒天堂があります。
こちらも今日は開いておらずガラス越しですが、大黒天様が祀られています。

次は、ここからほど近い「毘沙門天様」をお祀りしている「法昌寺」へ向かいます。

◆ 英信寺 ◆
英信寺は江戸時代の初めに創建された浄土宗のお寺です。松平三家の菩提寺として、亀山藩の松平家の他に、大分県の杵築藩松平家およぴ静岡県の小島藩松平家の藩主のお墓があります。こちらの「三面大黒天」は、創建した当初から安置されていたもので、弘法大師の作と伝えれています。正面に大黒天、向かって右は弁財天、左が毘沙門天、後部は宝珠形光背を付けているユニークで徳のある御尊像です。

住所:台東区下谷2-5-14
電話:03-3872-2356

4.毘沙門天様(法昌寺)
直線距離にしておよそ50mほど。
英信寺を出てすぐ先の角を右に入ると「法昌寺(ほうしょうじ)」があります。
こちらでは武道成就・降魔厄除にご利益があるとされる「毘沙門天(びしゃもんてん)様」をお参りします。

奥に見えるのが本堂です。

正門の左脇には「救世観世音」が祀られています。

山門をくぐりると、正面に本堂が、右手に日蓮上人像があります。

そして右手に、毘沙門堂が見えます。
日蓮聖人が祈願して開眼された毘沙門天様がここに祀られています。
こちらは御開帳されていました。

次は「朝日辨財天」へ向かい、金運や勝負運の「弁財天様」を参ります。

◆ 法昌寺 ◆
江戸初期の慶安元年(1648)の創建の日蓮宗のお寺です。日蓮聖人御開眼の毘沙門天を奉安しており、毘沙門堂には毘沙門天像のみならず、最澄ならびに日蓮の作と伝わる鬼子母神の像をあわせて安置しているそうです。元プロボクサーでコメディアンのたこ八郎さんの地蔵があることで有名です。無病息災を祈願した「たこ地蔵」は、「めいわくかけてありがとう たこ八郎」と自筆で刻まれており、発起人である由利徹さんや赤塚不二夫さん、山本晋也さんらの名前も刻まれています。
住所:台東区下谷2-10-6電話:03-3872-5891

5.弁財天様(朝日辨財天 辨天院)
法昌寺を出て、昭和通りへ行き、昭和通りを三ノ輪方面へ進みます。
「東京トヨペット」の先を見えたら右へ入って行くと白い大きな看板と「弁天院公園」が見えてきます。
法昌寺からおよそ10分ほどで到着します。

公園の奥に本堂があります。

昼間はこの公園で子どもたちが遊んでいます。
奥へ進むと本堂です。


弁財天様は本堂の中に祀られています。
今日は開帳されていませんでした。
こちらの弁財天様は八臂(はっぴ)の弁財天様です。
手が8本あります。

本堂の右手には「弁天池」があります。
この弁天池はかつては約8000平方メートルもの広さがあったそうです。
池には琵琶の形をした約160平方メートルの島があり、鬱蒼と木々が生い茂るその島の中に朝日弁財天は祀られていました。
それが大正12年の関東大震災の後、当時「東京市」の要請で池は大部分を埋め立て、処分場とされ、現在は小さくて浅い池が残るのみです。

本堂の左手に平成元年建立の聖観世音菩薩像が祀られています。
これは池に落ちて亡くなった人や、埋め立てで生き埋めになった魚など、多くの命を供養するために建立されたものだそうです。

次は商売繁盛などの神様「恵比寿様」が祀られている「飛不動正宝院」へ向かいます。

◆ 朝日辨財天 ◆
朝日辨財天は、水谷(みずのや)伊勢守勝隆が寛永元年(1624年)に、不忍池に弁財天を建立すると同時に、その下屋敷であったこの地の邸内の池にも弁財天を祀ったのが由来とされています。西にある不忍池の弁天を夕日弁天、東に位置する自分の屋敷の弁天を朝日弁天と称したのだそう。両者は姉妹弁財天と呼ばれています。
住所:台東区竜泉1-15-9
電話:03-5246-1111

6.恵比寿様(飛不動尊)
朝日辨財天を出て、国際通りを目指します。
西徳寺前を渡り、三ノ輪方面へ進み「パチンコみとや」の手前を右に入り、2本目の路地を左に行くと「飛不動尊」が見えてきます。
朝日辨財天から7分ほどで到着します。

角を曲がると風にはためく赤い旗が目に飛び込んできます。奥へと進みます。

  

本堂です。「飛不動(とびふどう)」と呼ばれているのは、創建後まもなく、住職が御本尊の御不動様をはるばる奈良県の大峯山まで運んで修行した事があったそうです。
その際に、御不動様は一夜にして大峯山から江戸に飛び帰り、人々の願いを叶えたことから、以来「飛不動」と呼ばれるようになったそうです。

本堂の右に恵比寿様が祀られた御堂があります。

恵比寿様はご開帳されていませんでしたが、ガラス越しにお参りすることができました。
ガラス越しですが烏帽子をかぶり、釣竿をもっているのがよくわかります。

次は最後、布袋様が祀られている寿永寺へ向かいます。

◆ 飛不動尊正宝院 ◆

正宝院は享禄3年(1530寝N)の創建といわれ、「飛不動」の通称で知られています。古くから病魔や災難を“飛ばして”くれると人々に信仰されていたと伝えられていますが、近年では航空安全の守護神として有名になり、空の安全や飛行道中安泰を祈願する参拝客が多く訪れます。

住所:台東区竜泉3-11-11
電話:03-3872-3311

7.布袋尊様(寿永寺)
飛不動尊正宝院を出て、前の通りを北上、三ノ輪方面へ進みます。
5分ほど直進し、白い建物「東泉小学校」が見えて来たらその向かいに寿永寺はあります。

 


正月以外は門が閉ざされています。御朱印は16時まで、参拝は17時まで。扉をあけて中へ入ります。
布袋様は、山門を入ってすぐ本堂の前の右手にお祀りされています。

布袋様は「下谷七福神めぐり」のなかで唯一、露天で石造りの大きな像です。
布袋様は中国に実在した高僧で、清廉度量の神として、我が国では七福神の一人に数えられています。
夢を育て、人格を磨き、円満な家庭を築いて、金運を招福するということで、慈恵(いつくしみ)と和合の神様、予知と金運の神様として信仰されています。

◆ 寿永寺 ◆
寛永7年建立で、寿永法尼が徳川二代将軍秀忠公の菩提を葬うため、この地に庵室を営んだことに起源しています。また、放生会という動物慰霊の文を発願し、布袋尊を勧請して祀っています。幸福を授けるという布袋尊は地域の人々に長く愛されています。
住所:台東区三ノ輪1-22-15
電話:03-3873-2402

「下谷七福神めぐり」は、それぞれの寺社が比較的近いので、土地勘がさほどなくても迷うことなく巡ることができるのではないでしょうか。
また「谷中七福神めぐり」や「浅草七福神めぐり」ほど人が多くないため、御朱印なども混まないというメリットがあります(谷中や浅草は御朱印待ちで並ぶことが多々あると聞いたことがあります)。
今年のお正月は「下谷七福神めぐり」をしてみてはいかがでしょうか。

【かかった時間】
元三島神社(寿老人) ➔ 7分 ➔ 入谷鬼子母神(福禄寿)➔ 5分 ➔ 英信寺(大黒天)➔ 1分 ➔ 法昌寺(毘沙門天)➔ 7分 ➔ 朝日辨財天(弁財天)➔ 7分 ➔ 飛不動尊正宝院(恵比寿)➔ 6分 ➔ 寿永院(布袋尊)
合計移動時間:33分