入谷の地名探ってみました!
わたしの手持ちの資料のなかから入谷の地名が出ている古地図発見しました。

この時代の古地図は、武家屋敷の場所を尋ねられる商家が地図にして出版に踏み切ったものが始まりとされてます。
この「今戸 箕輪 浅草絵図」は嘉永6年(1853年)麹町の尾張屋発行。
幕府と縁がある寺社や大きな武家屋敷は絵入り、字の向きがてんでばらばらなのは、字が読める向きに玄関がある、ということ。
浅草の観音様は大きく絵入り、その西(地図では左)に「此辺入谷ト云」とあります。下谷や坂本はちゃんと町名入りですが、入谷はないですね。周りは田んぼばかり…
「入谷」という地名自体は台東区以外にもあります。
どこも地形や土地の成り立ちが関係しているようですが、今で言うV字型の谷ではなく、台地に対して平地、沼地のことを指しています。台東区の場合は、上野の山からみたら平地だから下谷であり、田んぼだから入谷。
小野照崎神社もちゃんと載っていて、その前の大きい通りは日光街道と思われます。現在の国道4号昭和通りではなく、金杉通りですね。
そういえば古い住人の方は金杉通りではなく、昔都電が走ってたから「都電通り」とか「電車通り」っておっしゃいます。その辺の写真とかあったら見てみたいです。
(小)